換気とウイルス問題
久しぶりに投稿します。今、コロナウイルスで世間は大騒ぎになっています。
どうやって感染するのか、マスクその他の予防対策は?等々です。
船の中で閉じ込められて、そのために感染が拡大した。その理由は、船内の換気設備が悪いから、感染が拡大した。タクシーに乗ったら窓を開けて換気する、寒くても我慢する(笑)。
テレビのコメンテーターは、換気がとても重要だと分かった等々。
私は、医者でもないし、細菌のことはわかりませんが、換気を商売としてきたので、換気という話であれば少しはわかります。
船であれば、デッキに出て自然の空気を吸う、タクシーで窓を開けて外の空気を吸う、家であれば窓を開けて空気を入れ替える。これは、自然換気と言います。
最近は、中国からPM2.5、黄砂等が風と共に運ばれてくるから、外の空気は昔より汚染されているという話が出ていました。
我々住宅業界では、15,6年前にシックハウス法により新築住宅には機械換気設備を設けなければならないという法律ができました。
この法律は、建材等に含まれている揮発性有機化合物を吸うことにより、呼吸障害、めまい、頭痛、吐き気などの病気を発症させる原因が住宅内部に存在するため、その原因を取り除くためにできた法律で、機械換気設備の義務化がなされました。
私が疑問に思うのは、最新鋭の豪華客船の換気システムが貧弱?もしくは換気設備がなかったなんてという、ふざけたコメントを言うTVコメンテーターにあきれ返ります。
最近のどんな安いホテルに泊まっても、機械換気設備は備わっています。
残念ながら、この業界見えない空気に対する、お客の反応が見える建材ほど無いため、なるべく安い換気機械設備を付けるのが常識になっています。
それこそ、素人に対して、興味のないことをあえて説明する必要もない訳です。
最新鋭の船には業務用の換気設備が備わっていたと思います。
感染が船の中で広がったのは、院内感染と同じ理屈だと思います。
部屋から出てはいけません、人と接触するのは2m離れてください、飛沫、接触、エアロゾル感染を防ぐためもっともだと思います。
残念ながら、船の換気設備、病院の換気設備も小屋裏ではダクトで部屋同士、空間同士が繋がっています。見えない空間で、換気ダクトを通じて繋がっている事を忘れています。
感染した患者を、陰圧室に入れると盛んに言ってました。陰圧(負圧)室は外から空気を吸う状態にしているから、常に陰圧になっているということ。しかし、外に捨てる時は?患者に汚染された空気を空気清浄してから排出しなければなりません。その時に、とうぜんフィルターを通過させて、滅菌、除菌してから捨てないといけませんね。それでなければ、その周りの空気汚染が発生してしまいます。その時の、使用するフィルターの種類、またフィルターの交換時期等、また、部屋から排出場所までのダクトの中の清掃はどうするのですか?
ダクトが清掃できず、フィルターの取り付け場所、交換、メンテをする人にも2次被ばくの可能性があります。
昔、アメリカで在郷軍人病という、換気不足により院内感染を起こし、肺炎で多数の人が無くなりました。省エネのために換気回数を減らしたため、換気量以上の人数か狭い部屋に入った場合、換気不足が起こり、肺炎菌を持った患者がその中に紛れ込んで、感染が拡大したと言われてます。
今回も、全く同じメカニズムだと思います。換気不足ではなく、ダクトを媒介してウイルス菌が拡散されたと思います。また、換気システムが、熱交換タイプであるために、端末のフィルターのメンテが十分ではなく、各部屋についてる天井排気ガラリ、給気ガラリに付着した菌、吸い込まれた空気に運ばれた細菌が十分でないフィルターをすすり抜けたり、フィルターに付着した細菌が、そこで増殖される空気環境(温度、湿度)だったりすれば、その傍にいる人が感染するのも不思議ではないと思います。
院内感染と同じ理屈は、省エネのために空気を循環させて使う、第1種熱交換タイプ(特に全熱交換)は、フィルターを通して空気を循環させるので、汚染された空気をフィルターに担保させるためです。
ウイルスの話が出てきて、省エネのために(たかが何百円の省エネ)為に、医者に掛かって、薬を買ったら、省エネなんか吹き飛んで行ってしまうということが分からない人が多すぎるためですね。
まだ、書きたいけど?
今日はここまで!!!!